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『無料で占います』と書かれた看板の前、私は店に入るかどうか悩んでいる。
これがタロット占いや水晶占いだったら迷う事はなかっただろう。しかし、そこに書かれている文字は『肉占い』なのだ。全く想像出来ない。
やっとの事で決意した私は店の扉を開く。神秘的な占い師の女性が「いらっしゃい」と妖艶に微笑む。
「それじゃ、行きましょうか」
女性は私の手を引き、店の裏にある焼肉店へと入っていった。
「それじゃ、まずはタン塩の焼き加減で貴方を占ってみるわ。…ああ!美味しいわ!今日のタン塩は格別ね」
「次はカルビ占い。骨付き行っちゃおうかしら…やっぱりそれは最後にして、まずは上カルビね」
「すみませーん。生一つ追加で!」
女性は肉を注文し、次々と食べていく。その合間に私の占いをしていく。
「ご馳走様。それじゃ、ここの支払いお願いね」
ちょっと待て!無料で占うんじゃないのか!?
「占いは無料よ。食事代は別料金よ」
公開:21/03/29 21:04

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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