辞書要らず

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デジタル化が急速に進む中、敢えて分厚い大百科辞典や辞書を引かなくとも、検索すればいとも簡単に、意味も内容も画像や映像までもが理解出来、外国語の翻訳機能もある時代だ。
昔の様に学校に重い辞書を持って行った事が、嘘のような世界になった。
少年雑誌を買えば、付録のマンガ本が数冊も付いてきて、そのボリュームの多さに読む前から心踊らせたのが昨日の様に思い出される。
単にノスタルジーだけなのかも知れぬが、完全に昭和は遠のいてしまったのが非常に惜しい。
文章もキーを叩けばいくらでも文字が出てきて書けるから、漢字もどんどん忘れてしまう。
TV鑑定団で有名作家の生原稿が見つかり、その中で何度も推敲して書き直した後が鮮明に確認でき、その時の状況も理解し易いとの話もあったが、今時はそれも期待できそうにもない。

何事もその過程が飛んでしまい、結果だけが大手を振って闊歩しているのが辛い時代だ。
その他
公開:21/03/29 11:37
更新:21/03/29 14:01

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