始動。

　ＣＨＩＬＤのＴシャツを着た無垢な女の子はクマのプーさんと仲良くなった。背番号４の僕はそれを見守った。僕はいい線行っている。だからこの子と歩んで真の背番号４を目指そうと思う。そして僕たちはメルヘンの世界で生活することを決意していたがチャンスがあれば元に戻ろうと思っている。だがそんな日が来るまで僕は自分で自分を慰めていた。
　そして僕たちは元に戻ってきた。ここではまともに話すのはアホらしい。だから僕は嘘をついてなんとか自分を保った。だがどこか物足りなかった。
　そんなときだった。僕に彼女が出来た。そしてＣＨＩＬＤのＴシャツを着た無垢な女の子と三人で暮らし始めた。さらに僕と彼女の間に男の子が出来て四人で暮らすようになった。
　明日から新年だ。僕たちはここから始動しようと思う。二人の子供は共に少年野球を始めた。女の子はショート、男の子はセカンドだ。女の子は６の、男の子は４の背番号を背負っている。