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氏神さんである天満宮には
早朝の散歩で参拝する。
夜明け前、誰もいない境内を
玉砂利を踏みしめて、一歩二歩。
凛とした空気が心地よい。
ある日、美しい琴の音色が
聞こえて来た。
深山幽谷を流れる水が
山の生き物たちに潤いを与えるように
それはしみじみと私の心に沁み込んでくる。
誰が弾いているのだろう。
音は聞こえど、姿が見えない。
そのとき、一羽の鳥が飛び立った。
雀より大きく、頭部が黒く、頬と喉は赤く
体は青灰色。
鷽(ウソ)だ!
天神さんがまだ、菅原道真と呼ばれていたときに
大事な神事を邪魔した蜂を、鷽鳥がやって来て
食べ尽くしたという話があった。
そして、琴を弾くような仕草をするから
琴弾鳥という、美しい名前でも呼ばれる。
ずっと天神さんにお仕えしてるのか・・・。
鷽の飛び立った夜明けの空は、
春の喜びに満ちていた。
早朝の散歩で参拝する。
夜明け前、誰もいない境内を
玉砂利を踏みしめて、一歩二歩。
凛とした空気が心地よい。
ある日、美しい琴の音色が
聞こえて来た。
深山幽谷を流れる水が
山の生き物たちに潤いを与えるように
それはしみじみと私の心に沁み込んでくる。
誰が弾いているのだろう。
音は聞こえど、姿が見えない。
そのとき、一羽の鳥が飛び立った。
雀より大きく、頭部が黒く、頬と喉は赤く
体は青灰色。
鷽(ウソ)だ!
天神さんがまだ、菅原道真と呼ばれていたときに
大事な神事を邪魔した蜂を、鷽鳥がやって来て
食べ尽くしたという話があった。
そして、琴を弾くような仕草をするから
琴弾鳥という、美しい名前でも呼ばれる。
ずっと天神さんにお仕えしてるのか・・・。
鷽の飛び立った夜明けの空は、
春の喜びに満ちていた。
ファンタジー
公開:21/03/27 22:16
更新:21/03/28 20:27
更新:21/03/28 20:27
時の栞・翡翠工房(かわせみこうぼう)
早すぎる時の流れに栞を挟みたい
一日一日が特別な日になるように
趣味は 俳句、写真、イラスト作成
ヘッダー画像は自分で撮っています
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