走る告白

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「ハァハァ……く、くそぉ……。速すぎるだろ……」

今日もダメだった。今日も走っているあの女性に追いつけなかった。最近太ってきた事が気になり、ダイエットの為にとランニングをするようになって二ヶ月。毎朝早起きして走るようになった俺に楽しみができた。それは同じ時間帯に凄くタイプの女性が走っていて、いつも途中で俺を追い抜いていく。マジでタイプだ。声かけてみたい。そう思いながら毎日、追い抜いてきた彼女に必死に食らいついて走って追いかけようとするが、全然追いつけない。ランニングを始めてから三ヶ月が経ち、体力が付いたような実感がわく。今日こそは追いついてみせる。女性がまた俺を追い抜いた。俺は必死に追いかけた。そしてついに横に並んだ。
「や、やっと追いつけました。毎日速いですね」
「おめでとうございます」
「実は前から見ててタイプだったんです。付き合ってください」
「もっと痩せたらね」

頑張ろう…。
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公開:21/03/27 20:54

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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