#524 あき缶

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自動販売機で「あき缶」を購入する。
部屋に戻って、文庫本を用意して、
あき缶のプルタブをあけると光の粒子が溢れる。
夕日の橙が壁に反射して、川の音が流れ込む。
夏の憧れと冬の諦めが部屋中を包んだ。
スポーツの秋、食欲の秋、色んな種類がある。
今日選んだのは読書の秋を楽しめる缶だった。
ファンタジー
公開:21/06/09 16:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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