#484 冬の音ずれ

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冬が深く積もると、街のありとあらゆる音がずれていく。
朝方の雪の上を歩く調子、薬缶が沸騰する時間、
寒さで震える声が遅かったり低かったりする。
静かに、静かにずれは大きくなった。
正しいリズムがわからないまま、ふいに通学路で彼に会うと、
落ち着いたはずの心拍数が早めにずれていった。
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公開:21/06/01 16:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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