#477 未練の硬さ

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彼と別れる日、なんてことのない顔をして朝食を作る。
猫が鳴く。窓の水滴が流れる。
彼が起きた。パスタの湯気が私達の行く末を曇らせていく。
どっちのせいとか、なんのためとか、特に理由はなかったけど、
茹でる時間の方向性で喧嘩したのは覚えている。
アルデンテのような硬さの未練だった。
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公開:21/05/31 14:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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