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レーズンパンのレーズンだけを、
くり抜いて食べる子だと知ってからは別れが早かった。
一緒に食べてこそ酸味と甘みが際立つのに、
これじゃ存在意義を失ってしまう。
くり抜かれたのが僕なのか、はたまた彼女自身だったのか。
いびつに穴の空いたパンが、まるで僕らの空白を表しているようだった。
くり抜いて食べる子だと知ってからは別れが早かった。
一緒に食べてこそ酸味と甘みが際立つのに、
これじゃ存在意義を失ってしまう。
くり抜かれたのが僕なのか、はたまた彼女自身だったのか。
いびつに穴の空いたパンが、まるで僕らの空白を表しているようだった。
その他
公開:21/05/24 16:00
ツイノベ
140字小説
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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