#432 歩道橋と走馬灯

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歩道橋の真ん中で寂びた街を見下ろす。
幼稚園児だった妹は、私の呼ぶ声で駆けてきてトラックに轢かれてしまった。
キシ、キシ、と鳴る音が妹の悲鳴にも聞こえる。
それから、私は声を出すことができなくなってしまった。
階段を蹴る音が上っているのか、下っているのか、今でも分からずにいた。
その他
公開:21/05/22 14:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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