俺の死因

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気が付くと辺りが真っ白な空間に俺は立っていた。

「ここは…どこだ?」
「お前は死んだんだ」
「誰!?」
「私は神だ。お前は死んだ。今から天国に行くか地獄に行くかを決める」
「死んだ…?俺が…?どうして…?」

一体何がどうなっているんだ。俺が死んだ?どうして?
確か俺は、仕事に行って帰ってきて、それから夕飯を食べて風呂に入って寝たはず。別に何かの事故に遭った訳でもないし、まだ二十代。体は至って健康体。大きな病気を患っていたわけでもない。

もっと詳しく思い出せ。最後に俺は何をした?

そうだ、風呂に入ってなかなか寝付けなかったんだ。それでスマホを操作して、焚火の癒し音を流しながら眠った。うん、間違いない。そのはずだ。

「お前の死因は焼死だ」
「焼死!?」
「お前のスマホのバッテリーが発火して、それが火元となり火事になった。しかしお前は、焚火の音だと勘違いして気づかなかった」
「笑止」
ミステリー・推理
公開:21/03/26 21:22
更新:21/03/27 12:55

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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