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「ヨル。手を出して」とカヒリが囁く。
私は少しだけ逡巡したあと、カヒリの右手を繋ぐ。
見えないはずの私の両目に、少しずつ視力が戻っていく。
幼なじみのカヒリと手を繋いでいる間だけ、
なぜか私は光を取り戻すのだ。
真っ暗だった視界のパレットに、
風景の絵の具が一滴、一滴と落ちていった。
私は少しだけ逡巡したあと、カヒリの右手を繋ぐ。
見えないはずの私の両目に、少しずつ視力が戻っていく。
幼なじみのカヒリと手を繋いでいる間だけ、
なぜか私は光を取り戻すのだ。
真っ暗だった視界のパレットに、
風景の絵の具が一滴、一滴と落ちていった。
ファンタジー
公開:21/05/15 13:00
ツイノベ
140字小説
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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