#385 サナトリウムの火花

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サナトリウムに入院している同級生に会う。
窓辺には千羽鶴が飾られていた。高校生の頃、
「自分の住む街だけが世界中」と言っていた彼女は、
今、世界の外にいるのだろうか。彼女の手が頬に触れる。
「私のことは、好きにならない方がいいよ」
遠くで空が光る。先の見えない暗闇に、火花が走った。
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公開:21/05/12 17:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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