肌触りの良い歯
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眠い。歯磨きがまだだが、寝たい。右上の歯がざらざらして気持ちが悪い。歯磨きしろよ!と言われているようだ。
だが、そのまま寝てしまった。
朝、歯磨きをしていると右上の歯が引っかかる。鏡で見てみると、何かが出っ張っている。引っ張ってみるがビクともしない。怖くなって歯医者に駆け込んだ。
「ああ、虫歯ですね。蚕ですよ」
あっさりと言われた。
「引っこ抜けばすみますか?それとも歯を削る必要がありますか?」
「蚕はねえ、どうしようもないんです。とりあえず桑の葉を与えて繭になるのを待ちましょう」
言われたとおりに桑の葉を与え続けるとやがて繭になった。再び歯医者に行くと医者は
「ああ、真っ白な繭になりましたね」
そう言って他の歯をホワイトニングし始めた。
「うん、よし。同じ白さになった。ではお大事に。もし染めたくなったらまた来てください」
そして『よくわかる染め物』という冊子をくれた。
だが、そのまま寝てしまった。
朝、歯磨きをしていると右上の歯が引っかかる。鏡で見てみると、何かが出っ張っている。引っ張ってみるがビクともしない。怖くなって歯医者に駆け込んだ。
「ああ、虫歯ですね。蚕ですよ」
あっさりと言われた。
「引っこ抜けばすみますか?それとも歯を削る必要がありますか?」
「蚕はねえ、どうしようもないんです。とりあえず桑の葉を与えて繭になるのを待ちましょう」
言われたとおりに桑の葉を与え続けるとやがて繭になった。再び歯医者に行くと医者は
「ああ、真っ白な繭になりましたね」
そう言って他の歯をホワイトニングし始めた。
「うん、よし。同じ白さになった。ではお大事に。もし染めたくなったらまた来てください」
そして『よくわかる染め物』という冊子をくれた。
その他
公開:21/03/25 15:30
文章を書くのが大好きです。
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