#340 収束する光

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その夜、国の至る場所で花火が上がる。
夜空には光と音が広がるばかりで姿は見えなかった。
誰もが色のない花火を探して空を眺める。
頼りのない透明な合図だ。
下ばかり向いて歩いてきた日々が、意味が。
今、多くの人が上を向いて、
標として浮かぶ月をただ、ただ言葉を飲み込んでは見つめていた。
その他
公開:21/05/03 17:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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