#354 青い栞

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図書室の本から栞が切り取られる事件が起きた。
犯人は図書委員の女の子だ。
「栞なんかあるから飽きるんだよ。
最後まで一気にパーっと読んじゃえばいいの」と笑う。
読みかけの文庫本に目を落とす。
「いつか、忘れてしまう今日だね」と青い栞のミサンガを、
くちびるでほどきながら笑っていた。
青春
公開:21/05/06 16:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280

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