#330 色の洪水

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入院している同級生のお見舞いに行く。
窓際には千羽鶴が飾られていた。
彼女が「これ見て」と一羽の鶴を糸から外す。
紙を開くとそこには悪口が書かれていた。
一羽一羽、たぶん全てに。彼女が千羽鶴の糸を引き抜く。
夕陽と混ざって色の洪水を起こした。
綺麗なその様を、ただ、ただ、眺めていた。
その他
公開:21/05/01 17:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
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【はりこのトラの穴】(脚本)
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