地味子なわたしに青春がやってきたのだけど、これってホントに恋なのか、誰か教えてください
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わたしに、ついに青春がやってきた。
地味で目立たない引っ込み思案のわたしに、驚天動地の天変地異が起こったのか、彼氏ができたのだ。この17年間、年齢イコール独り身のこのわたしにもお付き合いできる相手が現れたのだ。
教室でひとり本を読んでいた時、この時期特有の目のかゆみで、メガネを外して目を掻こうとしたはずみに本を落としてしまった。それを拾ってくれたのが彼だった。ふだんメガネをかけているわたしの素顔を見て驚いた表情をした彼に、その場で告白された。
浮足立ってにやけてしまうのが自分でもよくわかる。これが恋なのね、これが誰かを好きになるってことなのね、これが青春の一ページなのね。
なんて素晴らしい!
彼いわく、
「『純粋理性批判』を読んでいる君の横顔をずっと見ていたい」
ということらしい。私の顔は鑑賞に耐えるものなのだろうか?
とにかく彼は、カントを読むわたしの横顔が好きなのだ。
地味で目立たない引っ込み思案のわたしに、驚天動地の天変地異が起こったのか、彼氏ができたのだ。この17年間、年齢イコール独り身のこのわたしにもお付き合いできる相手が現れたのだ。
教室でひとり本を読んでいた時、この時期特有の目のかゆみで、メガネを外して目を掻こうとしたはずみに本を落としてしまった。それを拾ってくれたのが彼だった。ふだんメガネをかけているわたしの素顔を見て驚いた表情をした彼に、その場で告白された。
浮足立ってにやけてしまうのが自分でもよくわかる。これが恋なのね、これが誰かを好きになるってことなのね、これが青春の一ページなのね。
なんて素晴らしい!
彼いわく、
「『純粋理性批判』を読んでいる君の横顔をずっと見ていたい」
ということらしい。私の顔は鑑賞に耐えるものなのだろうか?
とにかく彼は、カントを読むわたしの横顔が好きなのだ。
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公開:21/03/24 10:49
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武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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