もしも飼育委員が少年漫画的だったら

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僕は学校の飼育委員になった。
校庭の隅には鉄製の檻が置かれていた。
中には鎖に繋がれた大きな虎がいる。
ひどく気性が荒くて、僕を見るなり鉄格子もおかまいなしに襲いかかろうとしてきた。
「フフフ、可愛いでしょう?」
「先生、本当に僕がアレを世話するんですか?」
「そうよ!あの虎は密林の中で現地の人々の手により我が子を惨殺された。あの虎も銃殺されそうだったところを保護して日本へ連れてきたの。ちなみにもう三日間も餌を与えられていないわ!」
「は?」
「あなたにあの子を手懐けることができるかしら?」
「無茶いわないで下さいよ!」
「できなければ退学よ!」
「くっ…!」
そう、ここは将燃万牙(しょうねんまんが)小学校ーー。
他の学校ではありえない設定もまかり通る!
「大丈夫よ。あなたが『猛虎モフモフ拳』を会得すれば、ね」
「『猛虎モフモフ拳』!?何ですか、それは!先生、その技を僕に教えて下さい!!」
その他
公開:21/03/24 20:01
更新:21/03/24 20:15

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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