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明け方、歓楽街でバイトを始めた彼女が帰ってきた。
絨毯にはウイスキーと煙草の灰、猫の毛が交じり合っている。
彼女が眠ったのを見届けたあと僕は始発に乗った。
小田急線の窓から朝日が射し込む。
未来も、仕事も、お金も、何もなかった。
何者かになれると思っていた。始発のはずだったんだ。
絨毯にはウイスキーと煙草の灰、猫の毛が交じり合っている。
彼女が眠ったのを見届けたあと僕は始発に乗った。
小田急線の窓から朝日が射し込む。
未来も、仕事も、お金も、何もなかった。
何者かになれると思っていた。始発のはずだったんだ。
その他
公開:21/04/27 14:00
ツイノベ
140字小説
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
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