さよなら地球最後の日

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ある日地球が滅亡した。
不死の呪いをかけられた俺たちは地球上でたった二人生き残った。
「息が苦しい」と妹が言った。標高が高くなってきている。
辺りは吹雪いて灰色になっていた。「少し休もう」俺が言うと
妹は返事もなくへたり込んでしまった。ゼェゼェと息をして苦しそうだ。もう無理かもしれない、と思った。
この山の頂上には呪いを解く方法があるときいた。まだ10代の俺たち兄妹は死を求めてこの山を登って来た。地球が滅亡してからどれくらいたっただろう?この世界には俺たち二人と幾つか取り残されたアンドロイドが所在なくさまよっているだけだった。
猛吹雪になった。俺たちは見つけた洞窟で抱き合って夜の寒さをしのいだ。
夜が明け天気が落ち着いた。妹は弱っていたがなんとか俺たちは頂上へたどり着いた。
そこには異質なメカメカしい扉があった。俺たちを招き入れるように自動でひらく。「よく来たね、待っていたよ」声がした。
SF
公開:21/03/22 14:01

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