#311 ししおどしの老人

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久しぶりに銭湯へ行った。大きい湯船でのんびりしていると、
老人が「カポーン、カポーン」と声に出していた。
まるでししおどしそのものだ。
「なにしてるんですか?」
「いやね、これが私の仕事なんですよ」と喉を叩く。
不思議な仕事もあるんだなと湯船から出る。
銭湯には老人の良い声が響いた。
その他
公開:21/04/28 13:00
ツイノベ 140字小説

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki

【はりこのトラの穴】(脚本)
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