合コンの誘い

「なぁ、今日の合コン、男メンツ一人足りないんだわ。来れない？」
見て分からんか？無理に決まっているだろう。俺今、手術中なんだぞ。
「だからだよ。手術中って事は霊魂が体から離れているわけだろ？なら幽霊として混じっていてもバレないって。なあ、頼むよ。来てくれって」
…ちなみにどんな子が来るんだ？
「よくぞ聞いてくれました！まずは透き通るような透明感のある肌の子だろ…」
そりゃ幽霊だからな。透けて見えて当然だろう。
「ミステリアスな雰囲気の子だろ…」
幽霊って時点でもう十分ミステリアスだから。
「足がないからって憑りついて甘えてくる子だろ…」
お前らも足ないだろう。
「あと強引にお持ち帰りしようとする年上系お姉様な肉食系女子」
いくがな。

俺は幽人に連れられ、手術を抜け出し合コンに参加した。
そして、俺は強引な肉食系女子の奪衣婆に三途の川へと連れていかれ、あの世へとお持ち帰りされてしまった。