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道ゆく人に、種を譲る女性がいた。「もし良ければこれを…綺麗な花が咲きますから」と言って、種の入った袋を渡す。庭に蒔くと、種は驚くべき速さで成長し、綺麗な花を咲かせる。だが、蒔いた本人は干からびてしまう。魂を吸いとることで花を咲かす種なのだ。女性は魔女であり、こうして咲いた花を食べることで寿命を伸ばしていた。
今日もまた、魔女は人に種を渡した。端正な顔立ちの好青年だ。きっと美しい花が咲くだろうね。彼女はこっそりと青年の後をつけ、彼の庭に種が蒔かれたことを確認した。さあ、魂を吸収しな!
しかし、花は咲く気配がなく、芽すら出てこない。なぜ?何も知らない青年は、呑気に水をあげている。こちらも具合の悪い様子はない。魔女は訳が分からず、混乱しながら去っていった。
魔女がいなくなった後、青年の家から白髪の博士が出てきた。
「流石、私の発明した超高性能アンドロイド。理想の庭を作ろうとしてくれているのだな」
今日もまた、魔女は人に種を渡した。端正な顔立ちの好青年だ。きっと美しい花が咲くだろうね。彼女はこっそりと青年の後をつけ、彼の庭に種が蒔かれたことを確認した。さあ、魂を吸収しな!
しかし、花は咲く気配がなく、芽すら出てこない。なぜ?何も知らない青年は、呑気に水をあげている。こちらも具合の悪い様子はない。魔女は訳が分からず、混乱しながら去っていった。
魔女がいなくなった後、青年の家から白髪の博士が出てきた。
「流石、私の発明した超高性能アンドロイド。理想の庭を作ろうとしてくれているのだな」
ファンタジー
公開:21/03/17 23:55
ばおといいます!よろしくお願いします。
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