真夜中2時のラブソング
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恋人が死んでしまった。
売れないミュージシャンだった。
オーディションは落ちてばかり。
路上ライブを開いてばかり。
その路上ライブでも、私だけが唯一の客だった。
周囲には反対されたお付き合いだった。
「現実を見ろ」と何度も言われた。
でも、どちらを向いても彼がいたから。
彼が、私の「現実」だった。
売れないミュージシャンだった。
だからいつも、私に歌を歌ってくれていた。
世界に一人の私の為だけに
彼はラブソングを歌ってくれた。
真夜中2時に、彼の形見のギターを持って
私は公園にやって来た。
歌詞は、彼が歌っていたのを聞いて覚えた。
弾き方は、彼に何度も教えてもらった。
誰もいない公園で、私は今日も歌を歌う。
これは、真夜中2時のラブソング。
彼がくれた、ラブソング。
誰もいない公園で歌い終えると。
「俺より上手いな」って、声が聞こえた気がした。
売れないミュージシャンだった。
オーディションは落ちてばかり。
路上ライブを開いてばかり。
その路上ライブでも、私だけが唯一の客だった。
周囲には反対されたお付き合いだった。
「現実を見ろ」と何度も言われた。
でも、どちらを向いても彼がいたから。
彼が、私の「現実」だった。
売れないミュージシャンだった。
だからいつも、私に歌を歌ってくれていた。
世界に一人の私の為だけに
彼はラブソングを歌ってくれた。
真夜中2時に、彼の形見のギターを持って
私は公園にやって来た。
歌詞は、彼が歌っていたのを聞いて覚えた。
弾き方は、彼に何度も教えてもらった。
誰もいない公園で、私は今日も歌を歌う。
これは、真夜中2時のラブソング。
彼がくれた、ラブソング。
誰もいない公園で歌い終えると。
「俺より上手いな」って、声が聞こえた気がした。
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公開:21/03/16 11:13
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