0
1
終末戦争が終わってから私は、
地下図書館に閉じ込められたままだ。
あの日から1000年は経っただろうか。
私を造った博士はもう戻ってくることはないだろう。
破損した左腕からは配線ケーブルが覗いて、
胸部ハッチからは心臓の形をした動力炉が錆びる。
瞳からは涙に似せた『何か』が流れた。
地下図書館に閉じ込められたままだ。
あの日から1000年は経っただろうか。
私を造った博士はもう戻ってくることはないだろう。
破損した左腕からは配線ケーブルが覗いて、
胸部ハッチからは心臓の形をした動力炉が錆びる。
瞳からは涙に似せた『何か』が流れた。
ファンタジー
公開:21/04/12 14:00
更新:21/03/17 11:22
更新:21/03/17 11:22
ツイノベ
140字小説
超短編
百人一首
文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。
主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。
【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825
【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086
【カクヨム】(小説)
https://kakuyomu.jp/users/akinoaki
【はりこのトラの穴】(脚本)
http://www.haritora.net/script.cgi?writer=4280
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます