赤の他人
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「見た?この銀行強盗、この人が取り押さえたって」
「赤の他人のことだ」
彼氏はいつもそっけない。人が救われたニュースを知らせると、いつも赤の他人だ、という。でも時々、「これは緑の他人だ」とか、「そりゃ黄色の他人」「気にするな、桃の他人だ」とかつまらない洒落を言うギャップが好きだった。
ある日、怪人たちが街を襲った。その様子は怪人によってネットでライブ配信されており、それを私は彼氏と一緒に見ていた。すると彼氏が、
「赤も緑も黄色も桃もいてもダメか。ごめん、急用」
と言って急に家を出ていった。少しして怪人は逃げていった。彼氏も帰ってきた。少し怪我をしてたので、手当をした。
「どうしたの?」
「赤の他人にぶん殴られた。お前サボってばかりだって」
「ひどい。誰なのそいつ」
そういって私は彼の綺麗な青色の服を縫い直し、青い愛車で今夜もドライブに連れて行ってもらう。やっぱり彼はカッコいい。
「赤の他人のことだ」
彼氏はいつもそっけない。人が救われたニュースを知らせると、いつも赤の他人だ、という。でも時々、「これは緑の他人だ」とか、「そりゃ黄色の他人」「気にするな、桃の他人だ」とかつまらない洒落を言うギャップが好きだった。
ある日、怪人たちが街を襲った。その様子は怪人によってネットでライブ配信されており、それを私は彼氏と一緒に見ていた。すると彼氏が、
「赤も緑も黄色も桃もいてもダメか。ごめん、急用」
と言って急に家を出ていった。少しして怪人は逃げていった。彼氏も帰ってきた。少し怪我をしてたので、手当をした。
「どうしたの?」
「赤の他人にぶん殴られた。お前サボってばかりだって」
「ひどい。誰なのそいつ」
そういって私は彼の綺麗な青色の服を縫い直し、青い愛車で今夜もドライブに連れて行ってもらう。やっぱり彼はカッコいい。
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公開:21/03/15 00:52
えふちゃんといいます。
高校の時から書きためていたショートショートをあげていければな…と思います。
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