#209 月の帳(百景59番)

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今夜は流蝶群のようだ。月からそっと光の残滓がこぼれて、
やがて一匹の蝶へと変容する。いくつもの蝶が流れ星のように、
群れを成す光景はとても鮮やかだった。
ベランダで流蝶群を待っていると、
彼から「行けたら行く」とメールが届く。
その言葉を信じて、私は沈んでいく月を一人で眺めていた。
公開:21/04/07 16:00
ツイノベ 140字小説 超短編 百人一首

秋助( 言葉のどこか )

文芸サークル『感傷リップループ』主宰。
小説、脚本、短歌、ツイノベなどを執筆しています。

主に文学フリマ、テキレボが生息地。
毎日13時にツイノベ(140字小説)を5作載せる予定です。

【note】(雑記、創作関係)
http://note.mu/akisuke0825

【エブリスタ】(小説)
https://estar.jp/users/246758086

【カクヨム】(小説)
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【はりこのトラの穴】(脚本)
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