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「確かに、記事にならなければセーフではあるな」
「わん」
「書くな。ということですか」
「まさか。聞き出した事も聞こえた事も、好きに書けばいい」
「でも、それだと…」
と、受付を気にする記者。
「そこはこっちで何とかする事さ」
「そうは言っても、相手は上位貴族ですよ」
「まぁ、お師匠方に期待するしかないかな」
「わん」
「結論が出たわ」
狙ったかのように、師匠ルレルテがこちらにやって来た。
「ミスコ。これ」
と、一枚の書類を彼女に手渡した。
「れれ…」
「どうしました?」
横から覗き込むトト。
「え?解雇通知?それも日付は昨日?」
「ミスコは昨日付けでクビにしといた」
「クビ!?」
「解雇理由は?」
「経費の横領。クビの腹いせに記者にリークしたって事にすれば、事務所の落ち度はほぼ無し。全く、欲に負けて愚かな真似をしたものねぇ」
「や、やんや~…」
泣いた。
畜生だな、お師匠方。
「わん」
「書くな。ということですか」
「まさか。聞き出した事も聞こえた事も、好きに書けばいい」
「でも、それだと…」
と、受付を気にする記者。
「そこはこっちで何とかする事さ」
「そうは言っても、相手は上位貴族ですよ」
「まぁ、お師匠方に期待するしかないかな」
「わん」
「結論が出たわ」
狙ったかのように、師匠ルレルテがこちらにやって来た。
「ミスコ。これ」
と、一枚の書類を彼女に手渡した。
「れれ…」
「どうしました?」
横から覗き込むトト。
「え?解雇通知?それも日付は昨日?」
「ミスコは昨日付けでクビにしといた」
「クビ!?」
「解雇理由は?」
「経費の横領。クビの腹いせに記者にリークしたって事にすれば、事務所の落ち度はほぼ無し。全く、欲に負けて愚かな真似をしたものねぇ」
「や、やんや~…」
泣いた。
畜生だな、お師匠方。
ファンタジー
公開:21/01/05 21:12
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怪盗
探偵
犬
記者
連載
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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