結婚式の雅楽

12
26

ホテルでの神前結婚式に親戚として列席した時の事です。
雅楽は新郎新婦の入場時、三三九度の杯、親族固めの杯、玉串拝礼の時等に演奏された。式場には雅楽隊の姿は見えないが、常に演奏はタイミング良くあり厳かで中々良いねと、親戚同士は小声で言っていた。
笛(竜笛・篳篥・笙)、打ちもの(太鼓など)、糸もの(琵琶・箏)でメンバーは構成され、重厚な雰囲気を醸し出していた。 式も滞りなく終わり列席者もホットし、あの雅楽のテープは良かったなと雑談をしていた。
すると突然奥から正式の衣装を纏った雅楽隊が何人も現れ皆はびっくり仰天、勿論私もその一人で失礼な事を言ってしまったと、楽隊メンバーに合わす顔もなかった。
後でホテルの人に聞くと、あれはテープですよ。ただ聞く話によれば新郎新婦が末永く幸せな一生を送れる場合や真から新郎新婦を祝福しているご親戚の方々には、楽隊の姿がはっきりと最後に見えるそうですよ。
ファンタジー
公開:21/01/06 08:46

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容