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元日にパパのおせちを食べながらダラダラと過ごしていた時だった。
ピンポーン、とインターホンが鳴った。誰だろう? いとこのヒロちゃんかな?
ドアを開けて私は絶句した。
「ママ……?」
そこにはママが立っていた。顔も髪型も体型もママ。だけどそんなことはあるはずがない。モデルをやっていたママはランウェイから落ちて、一昨年亡くなったのだから。
「ひなちゃん、だよね?」
あ、と思う。声が違う。
「どなたですか?」
「佳苗っていいます。美鈴ちゃんの古い知り合いなの」
美鈴とはママの名前だ。
「美鈴ちゃんが亡くなったのを聞いて、信じられなくて、信じたくなくてね。全身整形してこの姿になれば、美鈴ちゃんとずっと一緒にいられる気がしたの」
甘い香りがママの香水と重なる。
「私、美鈴ちゃんを、愛していたの」
佳苗さんは悲しそうに笑った。
ああ、そうか、……そうか、ママの忘れられなかった人って。
ピンポーン、とインターホンが鳴った。誰だろう? いとこのヒロちゃんかな?
ドアを開けて私は絶句した。
「ママ……?」
そこにはママが立っていた。顔も髪型も体型もママ。だけどそんなことはあるはずがない。モデルをやっていたママはランウェイから落ちて、一昨年亡くなったのだから。
「ひなちゃん、だよね?」
あ、と思う。声が違う。
「どなたですか?」
「佳苗っていいます。美鈴ちゃんの古い知り合いなの」
美鈴とはママの名前だ。
「美鈴ちゃんが亡くなったのを聞いて、信じられなくて、信じたくなくてね。全身整形してこの姿になれば、美鈴ちゃんとずっと一緒にいられる気がしたの」
甘い香りがママの香水と重なる。
「私、美鈴ちゃんを、愛していたの」
佳苗さんは悲しそうに笑った。
ああ、そうか、……そうか、ママの忘れられなかった人って。
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公開:21/01/04 13:03
みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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