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(どうしようか)
私は、通勤電車の中で考えていた。
(今、家に仕掛けてある爆弾を、使うべきだろうか)
私の作った爆弾は、家を吹き飛ばすにも保険会社を騙すのにも十分だ。
(いや、たとえ保険金を手に入れても、失うもの大きい……)
少し考えこむ。
(まあ、いいか。埋めてある死体たちを、処分できると思えば)

男は、ある家に忍び込んだ。
「おお。こんなに金があるとは、今日はアタリの日だな」
次々と、金を袋に入れる。
次の瞬間、男の目の前は真っ白になった。

「あれ、おかしいな」
保険会社から金を受け取った私が家に帰り、密かに死体を数えると、何故か一体多かった。
公開:21/01/02 10:30

ふじのん

歓びは朝とともにやってくる。

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