遭難者
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遭難した男は砂漠の村を見つけた
「すみません、食事を恵んでくれませんか」
すると、中から老人が出てくる。
「分かりました。しかし、食材がない。どうしても良いのならあなたの縁を使いたいのだが」
縁?何を言っているんだ?
男はそう思ったが頭を働かせる力ももうない
「なんでもいい。早く食事を恵んでください」
男がそう言うと老人は頷き、鎌のようなもので男の頭上を切る。すると、糸状のものがパラパラと落ちる
男はもう気を持たせるだけで精一杯だった
十分後、蕎麦の様な物が男に出される。男はそれを貪り食った
口に入れた瞬間、男は体験したことのない快感を感じた。
男が食べたのは、今まで彼が作った縁そのもの。それは彼の人生といえた
その快感から彼は昇天した
「苦しみは与えずに死を与える。これ程人道的な仕事は無かろう」
死神である老人は消え、家があった村も消えた
砂漠にはただ一人遭難した男が力尽きていた
「すみません、食事を恵んでくれませんか」
すると、中から老人が出てくる。
「分かりました。しかし、食材がない。どうしても良いのならあなたの縁を使いたいのだが」
縁?何を言っているんだ?
男はそう思ったが頭を働かせる力ももうない
「なんでもいい。早く食事を恵んでください」
男がそう言うと老人は頷き、鎌のようなもので男の頭上を切る。すると、糸状のものがパラパラと落ちる
男はもう気を持たせるだけで精一杯だった
十分後、蕎麦の様な物が男に出される。男はそれを貪り食った
口に入れた瞬間、男は体験したことのない快感を感じた。
男が食べたのは、今まで彼が作った縁そのもの。それは彼の人生といえた
その快感から彼は昇天した
「苦しみは与えずに死を与える。これ程人道的な仕事は無かろう」
死神である老人は消え、家があった村も消えた
砂漠にはただ一人遭難した男が力尽きていた
その他
公開:20/12/31 21:33
読者と漫画が好きな男です
気軽にアドバイスして下さい
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