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古来より、お正月には人様の喉を閉めて、窒息死させる白い悪魔がいるそうだ。
彼の餌食になるのは主に老人であり、鮮やかな手つきで人を死に至らしめる。
しかし、お正月になると老若男女問わず、その悪魔との対決を挑む。
お正月の朝を迎える頃、白い悪魔はアップを始めて、ストレッチを始める。
体が柔軟なようだ、すごく伸びている。
そして、人類も彼らとの対決に備え、長い箸を「寿」と書かれた豪奢な鞘から抜き取る。
決戦の狼煙はお吸い物の湯気と挨拶で始まる。
「あけましておめでとう。あんた、おもち何個食べるの?」
彼の餌食になるのは主に老人であり、鮮やかな手つきで人を死に至らしめる。
しかし、お正月になると老若男女問わず、その悪魔との対決を挑む。
お正月の朝を迎える頃、白い悪魔はアップを始めて、ストレッチを始める。
体が柔軟なようだ、すごく伸びている。
そして、人類も彼らとの対決に備え、長い箸を「寿」と書かれた豪奢な鞘から抜き取る。
決戦の狼煙はお吸い物の湯気と挨拶で始まる。
「あけましておめでとう。あんた、おもち何個食べるの?」
ミステリー・推理
公開:21/01/01 02:20
20代後半、奈良県出身。
文章構成等々のご指摘をいただけますと幸いです。
400字を超える小説はnoteに書こうと思います。
https://note.com/rrr040339
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