厄介なゆかり
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今日はSNSで知り合ったゆかりと初対面だ。
お互い顔を知らない状態で会うから緊張する。
待ち合わせ場所で待っていたが、まだ現れない。
約束の時間から三十分以上過ぎている。
連絡しようとスマホを取り出した瞬間、電話がきた。
「ごめん!迷子になって、駅の中をぐるぐるしてたの…」
あの駅は迷路みたいに複雑だから、迷子になるのも無理はない。
「今、外に出たけど、すごい人だね」
日曜日で人が多かった。
噴水前に居るけど分かるだろうか。
「んー…どこかな…」
やはり迷子になっているようだ。
手を挙げ、息を思いっきり吸い込み、
「ゆかりー!」
俺の居場所が分かるように叫んだ。
「なに?」
周りに居た女性達が一斉に俺を見た。
…そうだった。
昔からの言い伝えで名前をゆかりにすれば、沢山の縁を授かり、幸せになれるといわれている。
女性全員、名前がゆかりなのだ。
本物のゆかりを見つけたのは、一時間後だった。
お互い顔を知らない状態で会うから緊張する。
待ち合わせ場所で待っていたが、まだ現れない。
約束の時間から三十分以上過ぎている。
連絡しようとスマホを取り出した瞬間、電話がきた。
「ごめん!迷子になって、駅の中をぐるぐるしてたの…」
あの駅は迷路みたいに複雑だから、迷子になるのも無理はない。
「今、外に出たけど、すごい人だね」
日曜日で人が多かった。
噴水前に居るけど分かるだろうか。
「んー…どこかな…」
やはり迷子になっているようだ。
手を挙げ、息を思いっきり吸い込み、
「ゆかりー!」
俺の居場所が分かるように叫んだ。
「なに?」
周りに居た女性達が一斉に俺を見た。
…そうだった。
昔からの言い伝えで名前をゆかりにすれば、沢山の縁を授かり、幸せになれるといわれている。
女性全員、名前がゆかりなのだ。
本物のゆかりを見つけたのは、一時間後だった。
その他
公開:20/12/31 14:00
更新:20/12/31 15:30
更新:20/12/31 15:30
縁
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