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「いや、なんでお前、湿布で作られた服着てるの? 本当に臭いよ」
友達は傷ついた様子を見せた。
「君のためにやってるんだよ」
「俺のために?」
「うん。全身を湿布で覆うと、近くの人にも湿布の効果がいきわたるんだ。君、昨日体育の授業があっただろ?」
「あったね」
「サッカーをした」
「したね」
「転んで足をくじいた」
「くじきましたね」
「めっちゃ痛かった?」
「もう、すんごい痛かった」
「今は?」
「痛く……ない!」
俺は声を上げ、友達は寛容な笑い声をゆったりとしたテンポで響かせた。
「君は怪我をほっときがちだから心配でね。今度もし君が転んで血でも流したら、絆創膏で作られた服でも着てこようかな」
「あぁ、俺の無礼を許してくれ!」
友達は傷ついた様子を見せた。
「君のためにやってるんだよ」
「俺のために?」
「うん。全身を湿布で覆うと、近くの人にも湿布の効果がいきわたるんだ。君、昨日体育の授業があっただろ?」
「あったね」
「サッカーをした」
「したね」
「転んで足をくじいた」
「くじきましたね」
「めっちゃ痛かった?」
「もう、すんごい痛かった」
「今は?」
「痛く……ない!」
俺は声を上げ、友達は寛容な笑い声をゆったりとしたテンポで響かせた。
「君は怪我をほっときがちだから心配でね。今度もし君が転んで血でも流したら、絆創膏で作られた服でも着てこようかな」
「あぁ、俺の無礼を許してくれ!」
青春
公開:20/12/30 15:54
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