オリジナルスメル

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 20XX年、香楽鑑賞用機器ワイヤレス・ノーズホンが誕生。ワイヤが鼻毛に見えるという既製品への不満を払拭した画期的発明だった。また同年に録香アプリも配信。プロ香楽家やシンガースメルライターの匂いだけでなく、誰もが簡単に臭録・発信できる時代になった。香楽ブームの幕開けだ。

 そんな時代の寵児である彼の趣味は、オリジナルスメルの作成。街中の匂いをサンプリングしてつくる作品の数はすでに100を超える。彼の目的は一つ。嗅ぎたくてやまないあの匂いをつくること。

 そして、ついに彼は出会った。

 物心つく前に母を亡くしたせいで、決して思い出せなかったその顔。しかし、記憶の片隅にはちゃんと残っていたらしい。“五感の中で嗅覚だけが、辺縁系に直接つながっているため、匂いは記憶や感情と深く結びつく”という。その匂いに刺激され、脳裏に母の笑顔が浮かび上がった。
 彼は鼻水が出ないよう、クッと涙をこらえた。
SF
公開:20/12/31 04:53
更新:20/12/31 05:54

和田しだれ?( 約東京 )

こんにちワン。
たのしい仲間がぽぽぽぽ〜ん。

犬派か猫派かでいうとチンパンジー派。
ピーマンは食べれる方ですが、焼いたやつは嫌いです。

とても健康志向です。
主食は玄米ですが食べたら痒くなるので控えています。
家庭菜園をしていましたが全部枯らして灰皿にしました。
自家製味噌はクセがつよくてしばらく使っていません。
酵素ジュースにはカビが生えています。

詩的な表現が得意です。
めちゃくちゃエモいです。
ぴえんです。ビンビンです。


とりあえずおわり。


 

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