見えない体温計
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僕は見えない体温計をもっている
幼い頃からずっと
少しの変化も見えてしまうのだ
体の調子が悪いんだな
何か嬉しいことがあったのかな
今寂しいんだな
からだに触れなくても
すべて分かってしまうんだ
でも一つだけわからない事がある
同じクラスのあの子
いくら見つめても何もわからない
他の人なら嫌なほどわかるのに
なぜなんだろう
話しかけてみるけど
中々うまくいかない
胸の奥がきゅっとなった
帰り道あの子が一人で泣いていた
黄金色の光に包まれて
まるでそこだけ時間がとまっているようだった
「大丈夫?」
声をかけると
ピンク色に輝く涙が胸の奥ににスッと染み込んできた
あ、、、
僕は見えない体温計をもっている
どうやら僕は熱があるみたいだ
幼い頃からずっと
少しの変化も見えてしまうのだ
体の調子が悪いんだな
何か嬉しいことがあったのかな
今寂しいんだな
からだに触れなくても
すべて分かってしまうんだ
でも一つだけわからない事がある
同じクラスのあの子
いくら見つめても何もわからない
他の人なら嫌なほどわかるのに
なぜなんだろう
話しかけてみるけど
中々うまくいかない
胸の奥がきゅっとなった
帰り道あの子が一人で泣いていた
黄金色の光に包まれて
まるでそこだけ時間がとまっているようだった
「大丈夫?」
声をかけると
ピンク色に輝く涙が胸の奥ににスッと染み込んできた
あ、、、
僕は見えない体温計をもっている
どうやら僕は熱があるみたいだ
ファンタジー
公開:20/12/30 23:12
挿絵はコロナで展示ができなかったチビ太さんにご協力して頂きました
ものづくりをしてます
よろしくお願いします
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