トキメキは突然に
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西校舎三階の奥の女子トイレ。
この学校で一番古いそのトイレの奥から三番目のドアを、午後四時四十四分に三階叩きながら
「花子さん、花子さん。おいでください」
そう声を掛けると、ドアが勝手に開いて、中から赤いスカートとおかっぱ頭の少女が現れた。
花子さんは、僕を見て溜息をつく。
「また貴方?」
「また明日、って言ったでしょ」
「はあ…」
トイレの壁にもたれ掛かって、そのまま花子さんと話をする。と言っても、僕が一方的に話してるだけなんだけど。すると
「あのさ」
「うん?」
呆れたように、花子さんが話し出した。
「貴方、友達多いのに、何でわざわざここに来るのよ」
「え?だって…」
「花子さんのことが好きだからだよ!」
「…は!?」
「花子さんのこと好きだから、いっぱい話したいんだ」
「ば、ばっかじゃない!!」
そのまま花子さんはトイレのドアを閉めてしまった。
もっと話したかったのに残念だなぁ。
この学校で一番古いそのトイレの奥から三番目のドアを、午後四時四十四分に三階叩きながら
「花子さん、花子さん。おいでください」
そう声を掛けると、ドアが勝手に開いて、中から赤いスカートとおかっぱ頭の少女が現れた。
花子さんは、僕を見て溜息をつく。
「また貴方?」
「また明日、って言ったでしょ」
「はあ…」
トイレの壁にもたれ掛かって、そのまま花子さんと話をする。と言っても、僕が一方的に話してるだけなんだけど。すると
「あのさ」
「うん?」
呆れたように、花子さんが話し出した。
「貴方、友達多いのに、何でわざわざここに来るのよ」
「え?だって…」
「花子さんのことが好きだからだよ!」
「…は!?」
「花子さんのこと好きだから、いっぱい話したいんだ」
「ば、ばっかじゃない!!」
そのまま花子さんはトイレのドアを閉めてしまった。
もっと話したかったのに残念だなぁ。
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公開:20/12/29 12:33
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