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ノックの音が聞こえる。僕はそおっとベッドから抜け出し、取っ手を握った。
両親からは、夜中にノックの音が聞こえても、決して反応したり、部屋のドアを開けてはいけない、と言い聞かされていた。
でも……。
デジタル時計を見た。緑色の数字は02:51を示している。僕はゆっくりと扉を開いた。
一瞬、何か見えたような気がしたが、よく見れば何の変哲ない壁と、いつもの廊下だ。僕はどこか、恐ろしさと同時に期待もしていたから、少しく物足りなさを感じた。
隣には両親の寝室がある。何の音も聞こえない。
僕はトイレに行き、部屋に戻ってまた眠った。
翌朝目を覚ますと、何かが変わっていた。
話をしている両親の目が、僕を見ていないように感じる。夜の話をしても、気にせず、咎めるでもない。いつもの風景なのに、なんだか別の場所にいるみたいなのだ。
朝食を終えて部屋に戻ると、デジタル時計はまだ02:51を示していた。
両親からは、夜中にノックの音が聞こえても、決して反応したり、部屋のドアを開けてはいけない、と言い聞かされていた。
でも……。
デジタル時計を見た。緑色の数字は02:51を示している。僕はゆっくりと扉を開いた。
一瞬、何か見えたような気がしたが、よく見れば何の変哲ない壁と、いつもの廊下だ。僕はどこか、恐ろしさと同時に期待もしていたから、少しく物足りなさを感じた。
隣には両親の寝室がある。何の音も聞こえない。
僕はトイレに行き、部屋に戻ってまた眠った。
翌朝目を覚ますと、何かが変わっていた。
話をしている両親の目が、僕を見ていないように感じる。夜の話をしても、気にせず、咎めるでもない。いつもの風景なのに、なんだか別の場所にいるみたいなのだ。
朝食を終えて部屋に戻ると、デジタル時計はまだ02:51を示していた。
ホラー
公開:20/12/28 07:00
さまようアラフォー主夫
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