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「憧れの人に夢で会える」
商品の説明には、そう書かれていた。
この枕で寝ると夢の中で会いたい人に会えるらしい。
私はどうしても会って話したい人がいた。
その人はかなりの有名人だ…。
その人の周りにはいつも誰かがいる。
どんなに追いかけても、話せた試しがない。
私は疑心暗鬼に思いながらも、その枕を購入した。
とても安いとは言いがたいが、私のその人に対する思いはそれほどなのだ。
その日の夜、その枕を使ってみた。
なんと、本当に会うことができた!
私は目を覚まし、こう呟いた。
「確かにあえたけれども…」
その人は夢の中でも、誰かに囲まれていた。
SF
公開:20/12/28 03:31

向田律動

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