さっさと立去っていく若者に清々しさを感じた

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駅ホームで私は爽やかな光景を目にした。上り階段を、杖を片手にもう一方の手は手すりにつかまり一段一段上がっていく老婦人がいた。そこへ2~3人の赤い帽子や黄色い帽子を被った若者が、赤の子が「手伝わせて下さい」と言うと黄色の子が老婦人の両脇に立ち「僕の肩にぶらさがって」と言って老婦人の腕を肩にかけ両手で婦人を抱き上げ、手の空いている若者は老婦人の杖やバッグを持ち「行くぞ」の合図で階段を上がりだした。4人の集団は下りの階段で「下りだ。気を付けるぞ。一段ずつな」と声を掛けゆっくりと階段をくだった。階段を降りると「はーい、ここまで」の声で3人は老婦人から離れた。老婦人が礼を言う間もなく「手伝わせていただき有難うございました」と礼を言うとさっさと歩きだした。あっ、黄色や赤い帽子でなく髪の毛だ。さっさと立去っていく若者に清々しさを感じた。見た目とこころは縁もゆかりもないものなのか。
青春
公開:20/12/25 21:57

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