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あるところに、赤猫と呼ばれる赤毛の猫がいました。赤毛というのは珍しく、赤猫は悪質ないじめにあっていました。
そんなある日、ひとりの男がいじめられている赤猫を助けたのです。
男は大きな体をぷるんぷるん揺らし、ひげもじゃな顔をくしゃくしゃにして笑いました。
その笑顔は、いじめっ子のような悪いものではありません。赤猫には、この男が優しい心の持ち主だと、すぐにわかったのです。
やがて、赤猫は男と寝食を共にするようになりました。
「お前のその毛色は幸せを運ぶぞ」
男は突然そう言うと、鈴の付いた緑色の首輪を赤猫に付けたのです。赤猫もあることに気が付きました。いつも古びた服を着ている男が、オシャレな服を着ているではありませんか。
「にゃあ」と一鳴きした赤猫を抱き上げた男が、鏡の前に立ちました。
「ほーら、お揃いだ」
そう、男は赤い服を着ていたのです。
「さぁ、今夜は忙しいぞ。猫の手も借りたい、ってな!」
そんなある日、ひとりの男がいじめられている赤猫を助けたのです。
男は大きな体をぷるんぷるん揺らし、ひげもじゃな顔をくしゃくしゃにして笑いました。
その笑顔は、いじめっ子のような悪いものではありません。赤猫には、この男が優しい心の持ち主だと、すぐにわかったのです。
やがて、赤猫は男と寝食を共にするようになりました。
「お前のその毛色は幸せを運ぶぞ」
男は突然そう言うと、鈴の付いた緑色の首輪を赤猫に付けたのです。赤猫もあることに気が付きました。いつも古びた服を着ている男が、オシャレな服を着ているではありませんか。
「にゃあ」と一鳴きした赤猫を抱き上げた男が、鏡の前に立ちました。
「ほーら、お揃いだ」
そう、男は赤い服を着ていたのです。
「さぁ、今夜は忙しいぞ。猫の手も借りたい、ってな!」
ファンタジー
公開:20/12/24 22:22
更新:20/12/24 22:24
更新:20/12/24 22:24
クリスマス×縁
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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