クリスマス・リース
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クリスマスイブ。仕事は休み。恋人と過ごす絶好のチャンスだが生憎と俺には相手がいない…まさに宝の持ち腐れだ。
一人寂しく外を歩いていると「誰か!クリスマスを貸して下さい!」と叫ぶ男を目にした。
「俺のクリスマスで良ければ貸しますよ」
面白そうなので声をかけると、男は嬉しそうにクリスマスリースを俺に持たせた。
途端、俺の体が、俺の思考が塗り替えられる…これは…目の前の男か?
「良かった…今日はどうしても外せない仕事と、どうしても外せない家族の団欒が被ってしまったんです。仕事の方、お願いします」
言われるまでもない。その男となった俺は会社に戻ると仕事をこなし始めた。
時計の針が深夜0時を告げる。クリスマスが明けると俺も元に戻った。
成程、このクリスマスリースは人からクリスマスを借りる事が出来る代物なんだな。
そのせいで俺は今年のクリスマスをリリースしてしまった。
だが不思議と悪い気はしなかった。
一人寂しく外を歩いていると「誰か!クリスマスを貸して下さい!」と叫ぶ男を目にした。
「俺のクリスマスで良ければ貸しますよ」
面白そうなので声をかけると、男は嬉しそうにクリスマスリースを俺に持たせた。
途端、俺の体が、俺の思考が塗り替えられる…これは…目の前の男か?
「良かった…今日はどうしても外せない仕事と、どうしても外せない家族の団欒が被ってしまったんです。仕事の方、お願いします」
言われるまでもない。その男となった俺は会社に戻ると仕事をこなし始めた。
時計の針が深夜0時を告げる。クリスマスが明けると俺も元に戻った。
成程、このクリスマスリースは人からクリスマスを借りる事が出来る代物なんだな。
そのせいで俺は今年のクリスマスをリリースしてしまった。
だが不思議と悪い気はしなかった。
公開:20/12/24 19:49
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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