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何か面白い事ないかな。が口癖のバーテンダー。
面白い事を教えてやる。が口癖の上司。
需要と供給、言葉が浮かびそのバーに上司を連れて行く事にした。
程なくして
「何か面白いことないですかね」今宵もバーテンダーが発した。
「面白い事を教えてあげましょう」と上司。
私は色めき立った。二人を引き合わせた甲斐があったというものだ
その時携帯が鳴った。画面は非通知とある。
二人に侘び店の外で通話ボタンを押した。
もしもしと応答は無い。誰かの会話が聞こえる。
すぐに誰か分かった。内容に鼓動が高鳴る。苦しい。
通話が切れるまでその場を動けなかった。
「会計は済ませた。店を変えないか」
と背後から上司は私の上着と鞄を手渡してきた。私は従う。
思い出した。
上司は娘さんを亡くされている。原因は当時の交際相手が疑われたが確証がなく消息を絶ったとか。
もしかしてずっと…
上司の右手に赤い残像が見えた気がした。
面白い事を教えてやる。が口癖の上司。
需要と供給、言葉が浮かびそのバーに上司を連れて行く事にした。
程なくして
「何か面白いことないですかね」今宵もバーテンダーが発した。
「面白い事を教えてあげましょう」と上司。
私は色めき立った。二人を引き合わせた甲斐があったというものだ
その時携帯が鳴った。画面は非通知とある。
二人に侘び店の外で通話ボタンを押した。
もしもしと応答は無い。誰かの会話が聞こえる。
すぐに誰か分かった。内容に鼓動が高鳴る。苦しい。
通話が切れるまでその場を動けなかった。
「会計は済ませた。店を変えないか」
と背後から上司は私の上着と鞄を手渡してきた。私は従う。
思い出した。
上司は娘さんを亡くされている。原因は当時の交際相手が疑われたが確証がなく消息を絶ったとか。
もしかしてずっと…
上司の右手に赤い残像が見えた気がした。
ホラー
公開:20/12/23 13:24
まずは自分が楽しむこと。
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