時間のつぼみ
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花の高校生。部活もバイトもせず、かといって勉強するわけでもなく彼女もいない。毎日だらだら過ごす僕に祖父がキレた。
「一度しかない青春を謳歌しようと思わないのか!」
出来るものならしたいさ。でも、やろうと思って出来るものではない。僕みたいな陰キャには無理だって。
祖父は顔を真っ赤にして、僕の部屋の時計を全て持ち去った。ついでにスマホも取り上げられた。
祖父はその全てを網焼きにしていく。ちょっ!何してんのさ!?
「見ろ!お前の冷めきった時が熱で膨らんでいるぞ!」
見れば時計もスマホもまるで餅のように中心からぷく~っと膨れている。
大きく膨れ上がり、ぽんっ、と破裂すると胸に熱いものがこみ上げてきた。
「時計はな、熱を加えると時間のつぼみが上がって来る。どうだ?これでもだらだらするか?」
居ても立っても居られなくなった僕は走り出した。そして一枚のチラシを手に帰宅する。
爺ちゃん、スマホ弁償しろよ!
「一度しかない青春を謳歌しようと思わないのか!」
出来るものならしたいさ。でも、やろうと思って出来るものではない。僕みたいな陰キャには無理だって。
祖父は顔を真っ赤にして、僕の部屋の時計を全て持ち去った。ついでにスマホも取り上げられた。
祖父はその全てを網焼きにしていく。ちょっ!何してんのさ!?
「見ろ!お前の冷めきった時が熱で膨らんでいるぞ!」
見れば時計もスマホもまるで餅のように中心からぷく~っと膨れている。
大きく膨れ上がり、ぽんっ、と破裂すると胸に熱いものがこみ上げてきた。
「時計はな、熱を加えると時間のつぼみが上がって来る。どうだ?これでもだらだらするか?」
居ても立っても居られなくなった僕は走り出した。そして一枚のチラシを手に帰宅する。
爺ちゃん、スマホ弁償しろよ!
公開:20/12/22 19:30
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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