僕はライナス

僕はいつだって愛用の毛布を持ち歩いている。
お日様の光をたっぷりと浴びたポカポカ毛布。これがあればどんな時だって落ち着きを取り戻せる。僕の愛用の品さ。
そんな僕を皆は笑う。甘えん坊と指をさす。赤ちゃんみたいとバカにする。
でも僕は気にしない。言いたいように言えばいい。
だって、ヒーローはいつだって笑われる存在だ。人と笑っても、人を笑ってはいけない。
見てよこの毛布、凄く良いものだよ。
ほら、寒い時は勿論、暑い時だって冷房が効きすぎてちょっと１枚欲しくなる時があるだろう？この毛布はそんな時に丁度いいのさ。
泣きたい時や誰にも顔を合わせたくない時は、頭からすっぽりと被ればいい。毛布は君を温かく包み込んでくれるよ。
泣いて疲れて眠って、起きたらまた元気な顔を見せておくれ。
僕はいつだって弱者の味方さ。僕で良ければいくらでも力を貸すよ。
僕の毛布はヒーローのマント。主人公の君にいつでも寄り添うよ。