“出る”ところ
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Aさんは観光バスの運転手。今夜泊まるホテルの部屋になんとなく嫌な気配を感じていた。外で遅い夕食をすませ、コンビニで買ってきたビールを呑みながら部屋でテレビを観ていた。
昼の疲れもあり、いつの間にか寝ていたらしい。ふと目が覚めると、何かがいる気がする。テレビはいつの間にか消えていた。怖くなったAさんは、フロントに行って部屋を変えてもらおうと思った。
しかし、誰もフロントにいない。
気を紛らわせるために散歩がてら外に出た彼に、ふと、暗がりの中に浮かぶ、傘のついた裸電球が目に入った。
「こんなところに交番あったっけ?」
そう思いつつ中に入ると警官がいた。ホテルでのことを話すと、
「ああ、出たんですね。私がホテルに交渉してみましょう」
と請け負ってくれ、戻るとフロント係がいて部屋を替えてもらえた。
翌朝、快適に目覚めたAさん。昨夜のお礼をと思い交番に行くと、そこは更地だった。
昼の疲れもあり、いつの間にか寝ていたらしい。ふと目が覚めると、何かがいる気がする。テレビはいつの間にか消えていた。怖くなったAさんは、フロントに行って部屋を変えてもらおうと思った。
しかし、誰もフロントにいない。
気を紛らわせるために散歩がてら外に出た彼に、ふと、暗がりの中に浮かぶ、傘のついた裸電球が目に入った。
「こんなところに交番あったっけ?」
そう思いつつ中に入ると警官がいた。ホテルでのことを話すと、
「ああ、出たんですね。私がホテルに交渉してみましょう」
と請け負ってくれ、戻るとフロント係がいて部屋を替えてもらえた。
翌朝、快適に目覚めたAさん。昨夜のお礼をと思い交番に行くと、そこは更地だった。
ホラー
公開:20/12/21 18:36
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怪談
ホテルの部屋
実は……
オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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