プラトニックラ部部長の男

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休日にゆっくりとコーヒーを飲むそのひとときに目を通す歌。ベルが鳴るひっきり無しの着信はプラトニックラ部部員から。プラトニックラ部の部長として二年、素顔晒さず相談に乗る。相談は短歌に限るという規則下手でもいいよ頼ってこいよ。
 つい後をつけてしまってカラオケに。他校の女と入った。終わった
→カラオケは人の言葉を借りた歌プラトニックに個室は不要
 告白を禁ずるという縛りから友愛という自由を掴む
→よく言った しかし友ではまだ甘い。君は騎士道部へ出向だ
 先生に褒められたくて分からないふりして「分かった」と言うタイミング
→退部せよ。プラトニックの本道は尊敬し尊敬されること 
「コーヒーのお替りいかが? あら短歌?難しそう、でもとっても素敵」
目があえば想いが洩れてしまいそう 心臓やばい 手汗もすごい。休日にゆっくりコーヒーを飲む店に我を高める試練があって。
 さあみんな部長も試練に耐えている―
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公開:20/12/21 17:36
シリーズ「の男」 短歌提供 宇祖田都子

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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