お姉ちゃんのお昼ご飯
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「ご飯できたよー!」
日曜日のお昼に、姉の声がする。部屋から出て階段を降りて行くと、良い匂いがした。
うちは所謂共働き家庭で、父さんも母さんも、毎日忙しく働いている。だから、学校が休みの日は、いつも姉がご飯を作ってくれていた。
「今日はオムライスだよ」
「やった!」
今日は、というより、今日も、オムライス。
姉が作るものは大体決まっている。そしてそれは全部、私の好きなものなのだ。ほかほかと湯気の立つオムライスにスプーン差し込み、一口分掬いあげると、真っ赤なチキンライスが顔を見せ、中からチーズがみょーんと伸びた。
「熱いから気を付けてねー」
「はーい!」
いっただっきまーす!と高らかに声を上げて口に頬張る。お母さんの作るものとは、また違う味。けど、私はこれが大好きで。
「美味しいよお姉ちゃーん!!」
キッチンにいる姉にそう言うと、姉は照れくさそうにこちらを見て笑うのだった。
日曜日のお昼に、姉の声がする。部屋から出て階段を降りて行くと、良い匂いがした。
うちは所謂共働き家庭で、父さんも母さんも、毎日忙しく働いている。だから、学校が休みの日は、いつも姉がご飯を作ってくれていた。
「今日はオムライスだよ」
「やった!」
今日は、というより、今日も、オムライス。
姉が作るものは大体決まっている。そしてそれは全部、私の好きなものなのだ。ほかほかと湯気の立つオムライスにスプーン差し込み、一口分掬いあげると、真っ赤なチキンライスが顔を見せ、中からチーズがみょーんと伸びた。
「熱いから気を付けてねー」
「はーい!」
いっただっきまーす!と高らかに声を上げて口に頬張る。お母さんの作るものとは、また違う味。けど、私はこれが大好きで。
「美味しいよお姉ちゃーん!!」
キッチンにいる姉にそう言うと、姉は照れくさそうにこちらを見て笑うのだった。
その他
公開:20/12/20 12:00
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